これは私が実際に受けた子宮内膜ポリープ切除手術の体験談になります。
初めての全身麻酔!(今のところ最初で最後の経験です。)
もう何をされたのかも全く分からないうちに、脱いだはずのパンツを履かされて起こされた経験・・・。
いくら飲み過ぎた夜でもこんな経験ない。
というわけで、具体的には手術の前後のみの話になりますが、私が執刀するわけでもないので致し方あるまい。
手術するか迷っているなら私が言えることは1つ!
「手術は全然怖くなかったし痛みもなかったけど、その前処置がめっちゃ痛かった。」
ポリープがあるといくらタイミングばっちりでも受精卵の着床を邪魔すると聞いたので、手術はして良かったと思っています。
Contents
子宮内膜ポリープ切除手術した私の体験談
私の子宮内膜ポリープが発見されたのは2010年4月の話。
近所の産婦人科でPCOSだといわれ、2月に不妊治療専門のクリニックに転院。
垂水駅前の英ウィメンズクリニックというところに通って、基本の検査を受けているときに私も例に漏れず卵管造影検査と子宮鏡検査を受けました。
そのときに右の卵管と子宮がつながる部分の近くに少し大きめのポリープがあることが判明。
卵管造影検査後のゴールデン期間を取るか
1周期を無駄にしちゃうけど先に手術するのか
悩んだ結果、、、ゴールデン期間を優先しました。(えっ!?)
ゴールデン期間を優先して、クロミッドを飲んでタイミング法で挑んだのですがあえなく撃沈。
リセットしたのでまたクロミッドを貰いに病院に行ってエコーで卵巣内の卵胞を診てもらうと、前周期の排卵確認の際に3つ育ってたうちの1つは排卵したと言われていたんだけど、しぼんで吸収されているはずの残りの2つがそのまま成長を続けていることが発覚しまして…。
そこでプラノバールを2週間服薬して、卵巣休めて大きくなり過ぎたタマゴを消滅させることになったワケです。
つまり、短い期間とはいえ1周期治療もトライもお休みすることに。
ぬぉーーー!!
1周期も無駄にしたくないのにーー!!
何もトライせずに薬で生理起こすとか悔しすぎるんですけどぉおお!
となった私は、ゴールデン期間を優先させるために「ポリープは温存して様子見するってことで!」と伝えていたにもかかわらず、担当医に「んじゃその期間にポリープ取っちゃいましょか♪」と提案しまして。
「え、、えぇ…。
まぁでも着床のジャマになりそうな大きさだし、場所も微妙だし、取っときましょう!」
と、私の心変わりを責めることなく、手術へと話は進んだのでした。
不妊治療は先生に言われるがまま、指示されるがままだけでなく、
自分の意見や考えもガンガン伝えて一緒に最善の方法を考えてもらう!
これが私のやり方でございます。
子宮内膜ポリープとは?
ポリープとは粘膜にできたイボのことで、子宮内膜ポリープとは子宮内膜にできたもの。子宮頚部にできた場合は子宮頚管ポリープで、大きなものだと子宮口の外まで出てくることもあります。
子宮内膜ポリープができる原因は、細菌による炎症や卵胞ホルモンの影響だといわれていますがほとんどは原因不明で、経産婦に多いといわれています。そういえば私も長男出産後のことです。
子宮内膜ポリープは良性の腫瘍で子宮内膜癌に悪化する可能性が低いので、日常生活に支障をきたすよう自覚症状がない場合は放置していても問題は無いそう。
大きさは小さいもので数ミリのものから大きいものでは10センチを超える場合も。
超音波検査やMRIで子宮内膜ポリープが発見された場合、子宮鏡検査で詳しく検査する際に電気メスで切除してしまうという方法もあるそう。
また手術で一度ポリープを摘出しても再発することがありますが、これは原因であるホルモンバランスが改善されていなかったり、切除が不十分だったことが考えられます。
子宮内膜ポリープと不妊の関係
ポリープがあるからといって絶対に不妊になる!とらないと絶対に妊娠できない!というものではありません。
その位置や大きさ、数によっても違ってくるので、検査した病院の主治医と話し合って手術するか否かを決めると良いと思いますが、位置が卵管のすぐ近く、大きい、数が多い場合は手術を勧められる場合が多いでしょう。
それは受精卵の着床を妨げる可能性が高くなるからです。
子宮内膜ポリープの治療法
子宮頸管ポリープは根元から切除する摘出手術が基本で、その後、念のために切除されたポリープで良性か悪性かの検査をします。
簡単なものだと子宮鏡検査の際に電気メスで切除することも可能ですが、そうでない場合は内膜掻爬(そうは)手術となります。
内膜掻爬手術とは?
通常は入院の必要はなく、日帰りで済む場合が多いよう。
子宮内除去手術とも言われる流産や中絶のときに行われる手術で、器具を使って内膜を掻き出す手術です。
手術の費用は病院や内容によって異なりますが、治療のための手術なので保険適用対象になり、5,000円~20,000円ほどの自己負担金になります。
通院している病院に、事前に確認しておきましょう。
私の子宮内膜ポリープ手術談
ポリープ切除手術します!と普段通っている英ウィメンズクリニック垂水の主治医(棚田氏)に伝えると、垂水の施設では手術を行っていないので、三宮クリニックに行ってそこの先生が執刀するとのこと。
なんだー。主治医がやってくれるんじゃないのかー。
希望の日にちを伝えて予約を取ってもらって帰宅。
手術前日
三宮クリニックでの初診察で、現在プラノバール服用で1周期お休み期間中であることを伝え、手術当日の説明を一通り受けて、子宮口にラミナリアを入れてもらって帰宅。
ラミナリアとは海草の棒で、水分を吸収して少しずつ膨らむ性質を利用して、時間を掛けて子宮口を広げるのに使います。
前日の処置なので少なめなのかと思いきや、入れられたときからずーんと重めの生理痛のような痛みが始まる。
翌朝一番に手術だからと言われても、この状態で一晩過ごすことが信じられない…。
夕飯は早めに済ませて前日夜21時から絶食。
水分は摂り過ぎなければOKと聞いていたので、普通に飲む。
翌日からは湯船にゆったり浸かるのは不可と聞いていたので、時間を掛けて入浴。
当日
病院に指定されていた時間は朝9時。
ラミナリアを入れられた状態でお腹の痛みはどんより重くなってきてる。子宮口そのものではなく、本当に子宮全体というかそのものというかとにかく生理痛の酷いバージョンだと思う。
そんな状態で指定時間の10分ほど前にクリニックに到着したら、PHSを渡されて呼び出すまで待っているようにと指示。
手術からその後の休憩時間も含めて1時間くらい掛かると聞いていたので、キッズルームで待機してもらっている長男と夫にキッズルームと合流して呼び出しを待つ。
その後2時間待てども待てもPHSは鳴らず、そのうちに充電が切れそうになったため受付へ。
PHSを交換してもらっている間に「あとどれくらい待たなきゃいけないのか?」と聞いてみると受付の女性が「あ、でしたら…」とやっとケアルームに案内してくれました。
これ言わなきゃもっと待たされたってこと!?
ラミナリア突っ込まれた状態で!?
んもぉーーっ!
ただでさえその棒のせいで激重い生理痛状態で辛いってゆーのに、先に待っている手術への緊張と不安。
それらを抱えながら2時間待ってるっていうのに、この対応酷すぎない?
その後、指定された手術着に着替えて、用意するように言われていた着替え用のショーツを枕元のかごに置いて、ライン確保のための点滴をしてもらった状態で更に30分ほど待ちました。
そしていよいよベッドのまま移動させてもらって、手術室へ。
あのTVドラマでも出てくるようなまぶしいライトに迎えられて、「頑張りましょうね!」と、全然誰か分かんないけど満面の笑のお医者様2人にも迎えられて、ベッドの形をした内診台に上るとすぐにあの内診の体勢になり・・・
「じゃ、麻酔のお薬入れますね。」と点滴のラインから静脈麻酔のお薬を注入されると、、、、
ん???
「あ、目をつぶってくださいね~」
あ、つぶるんですね。目を。
・・・・・・。
「メリさん! メリさん!!」
目を開けるとそこには看護師さんがいて、私は着替えを済ませたあのケアルームに居て、
脱いであったハズのパンツはすでに履かされていて。
看護師「じゃぁ、点滴が終わるまで、少し休んでいてください。」
えぇぇぇーー!!!!
もう終わったの!?
いついついつ―――!!???
いつどうやって誰がパンツ履かせたの――――!!??
って、思ってる間に数分で点滴も終了して、タンポンのようなものを入れてもらっていたので、それを取ってもらったら早々にお会計。
速攻で帰された私でした。
静脈麻酔って、全身麻酔って・・・スゴイんやねぇ。
病院を後にした時点ですでにお昼はとっくに過ぎており、前夜から絶食だった私は耐え難い空腹を感じていたため、待たせていた長男と夫に詫びてからセンタープラザのうどん屋さんで丼とうどんのセットを平らげて帰宅。
うどん四国…あれ以来食べにいってないな…。
その後の経過
その後は当分出血が続くと言われていたので数日間抗生物質を飲んで、お風呂はシャワーのみ。
特に異変がなければ次はいつもの垂水クリニックで診察と言われていたので、数日後に診察して問題ないこと・ポリープの検査結果は良性だったことを確認。
そのとき一緒に排卵せずに成長を続けていた問題のタマゴがしぼんでいると分かったので、数日後のリセット迎え次第また治療再開となりました。
ベビ待ちお休み期間は必要ないとのことでした。
全身麻酔で手術に挑んだ感想
正直言ってめっちゃ麻酔が効いていたので手術中のことは本当に全く覚えていなくて、中には麻酔が全然効かなくて痛い思いをしながらこの手術を受ける人もいるとのことなのでそれはありがたいと思っている。
けど!
普段通っている垂水クリニックの親身なドクターの印象とは違って、手術をした先生…はほぼ関係ないか。その段取りをする周りの看護師というか、受付を含めたスタッフ。
もう何ていうか、事務的?流れ作業?という感じの愛想のない対応に、「もう二度と行きたくない!」という印象を受けました。
もちろん、私は三宮クリニックに通院しているわけではないので、主治医もいないしいわば一回きりの患者。
とはいえ、もしも体外受精や顕微授精に進むとしたら三宮クリニックにお世話になるわけで、それを考えると、いくらキッズルームに保育士さんがいて2人目不妊への対応をしていると謳っていても早く不妊治療を卒業したい!と思わざるを得ませんでした。
ラミナリアもできればあんまりお世話になりたくないな。
でもラミナリアは手術だけでなく、誘発分娩の際も子宮口を広げるのに使うそうなので必要とあらば迷わずに使うんだろうけど。
病院のサポート次第では、全く違った印象になると思う。
通院していた垂水クリニックで受けられたら、きっと「ポリープがある?んじゃ先生取ってー!」というようなものに思えたんだと思う。
注意:当時のブログ記事をリライトしたものなので、内容はもう6年も前の話。今とはシステムが変わっていると思うので、クリニックの対応については「ふーん」程度に流して下さいね。
《まとめ》子宮内膜ポリープは妊娠を望むなら取った方が良い
特に妊娠を望まない時期なら放置でも問題ないそうなので、わざわざ切除しないかなと思いますが、妊活中で着床に影響がありそうなら迷わず切除!
きれいな子宮で赤ちゃんの居心地の良い状態で迎えてあげたいと思います。
人によってはラミナリアよりも手術中の痛みの方が苦しかったとか、手術後の出血・腹痛が続いたとかあるので、本当に人それぞれで違うんでしょうね。
お酒に弱い人は麻酔が効きやすくて、麻酔から覚めるのも時間が掛かるそうです。
私めっちゃ酒飲みなんだけど、めっちゃ効いたわ~。パンツ履かされても起きないって相当だよね(笑)
病院によっては最初のラミナリアの処置から個室で1日で済ませてしまうところも多いみたいなので、
- スマホの充電器
- お茶&ストロー
- 付き添いの人の軽食
- 生理用ショーツ&ナプキン
- 暇つぶしグッズ(本とかスマホとか)
などを用意しておくと良いと思います。
もしも保険に加入している場合は医療保険や生命保険の給付金がおりるかもしれないの、ご自身の入っている保険会社に問い合わせしてみて下さい。