妊娠率のupを目指すために、欠かせない必須アイテムが排卵検査薬。
あなたは排卵検査薬を正しく使えていますか?
せっかく排検を買って観察や記録を続けてタイミングを取っても、その判定方法とタイミングが間違っていたら意味がありません。
狙うのは排卵日当日ではないということ、そのためには陽性ラインが出てからでは遅いということを踏まえて、排卵検査薬の正しい使い方とより効果的に使う方法をご紹介します。
排卵検査薬を効果的に使うタイミング見極め法を知って、早期妊娠を目指しましょう!
Contents
排卵検査薬とは?
排卵検査薬は黄体形成ホルモン(LH)の分泌量によって、排卵日予測の補助を行うものです。
検体は尿をそのまま使用します。尿を直接かけるか採尿部を尿に浸すことで短時間に検査することが可能です。
(説明には製品によって所要時間が3分から10分と記載されていますが、私の使用感ではLHサージが起こっている期間はもっと早く反応します。)
判定部が着色され、判定ラインと基準ラインの色調の比較によって『陽性』と『陰性』を目視で確認します。検出感度は製品によって異なります。
小難しいことを書いてしまいましたが、要は一般的な妊娠検査薬と同じような検査方法で、ただ検査の対象となるホルモン(HCGかLH)が違うだけ、ということですね。
おすすめの排卵検査薬を比較してみました。
排卵日とLHサージの関係
女性の月経周期はさまざまなホルモンの分泌によって調節されています。
黄体形成ホルモン(LH) は女性ホルモンの一種で、普段から少量分泌されているのですが、生理周期の中頃に短期間、このLHの分泌量が急激に増加します。
このLHの大量分泌をLHサージといい、排卵の10~40時間前にLHサージが起こるとされています。
そこで、尿中に分泌されるLH量の変化を検出し排卵日の予測の補助を行うのが、排卵検査薬です。
数周期検査しても陰性(あるいは陽性)が続いたり、基礎体温の変化などとあわせて様子を観察し疑問を感じた場合は、早急に医師に相談することをおすすめします。
排卵検査薬の使い方
排卵検査薬の使用説明やガイドラインに書かれている使い方に、私の考えを補足します。
「排卵日当日を含めたLHサージ後の約2 日間に妊娠する可能性の最も高い。」という多くの専門的な意見に異を唱えている福さん式!!を参考にしています。
理想的なのは排卵日4日前を見逃さないこと!
これは排卵検査薬ではまだしっかり反応が出始める前です。
使用開始はいつごろ?
排卵検査の開始日は、自分の月経周期が何日間かをふまえて、次の生理開始予定日からさかのぼって17日前とされています。下記の表を参考に計算してみてください。
例:月経周期が28日の人は検査の開始は11日目となります。
排卵日は平均で月経開始の14日前とされているので、つまり予定排卵日の3日前から検査をし始めるということ。
月経周期が分からない人は、平均的な28~30日周期を目安に考えます。
これだと遅いです!月経周期が毎月ほぼピッタリで安定している人でも5日前には始めたいところ。
理想を言えば、最初の数日間は1日1回でもいいので、もう少し前から始めてみましょう。
検査の仕方
- 検査キットを取り出す。(使用直前に開封しましょう!)
- 採尿部に直接尿をかけるか、乾いた清潔な容器に尿を取り採尿部を浸す。
- 平らなところに置いて、数分待つ。
- 判定!!
- 検査結果は30分以内に判断してください。それ以上は無効となります。
尿をかける秒数や、尿をかけた後に待つ分数はそれぞれの製品で異なります。
妊娠検査薬と全く同じなので、分かりやすいですね♪
数分待ってからの判定ですが、放置するのではなく、尿をかけてからすぐにじっくり観察してみて!同じ濃さの薄っすらラインが数日間続いても、その反応速度が違う場合も。
LHサージが近付くと反応スピードが早くなるので、そこもタイミング見極めの重要ポイントです!!
判定方法
- 判定ラインの濃さが基準ラインと同じかそれ以上の場合
- ラインの本数が増えて、陽性レベルになった場合
ラインの濃さ・本数・デジタル方式など、表示方法は商品により異なります。
陽性になるとLHサージが検出されたということ。排卵日が近いことが予測されます。
検査初日から陽性反応が出た場合はずっと続く場合もありますので、陰性が確認できるまで検査してください。
- 判定ラインの濃さ が基準ラインよりも薄い場合
- 基準ラインのみ確認できて判定ラインが出なかった場合
- 前日と比べてラインの本数が増えない場合
LHサージが検出されなかったので、翌日以降も 同じ時間に陽性になるまで検査を続けてます。
商品によって、陽性反応が出始めるのが排卵の何時間前からなのか異なります。
使用前にきちんと確認しましょう!
●注意点●
- 検査前 2~3時間はできるだけ排尿しない。
- 検査前に水分を摂り過ぎない。
- 検査薬開封後・採尿後は速やかに検査を行う。長く放置すると正しい検査結果が得られない場合があります。
- 室温で保管し、期限以内に使用する。
- 避妊目的で使用しない。
- 妊娠中・閉経期・不妊治療の薬物療法中などや検査が正しく行われなかったときは、常に陽性の反応が出る場合があります。
- LHサージの陽性反応は、排卵が行われたことを確認するものではありません。
排卵検査薬を効果的に使う
受精するには卵管で卵子と精子が出会う必要があるが、一般に卵子の寿命は排卵後約24時間、精子の寿命は約72時間とされている。月経周期中で妊娠が可能な日は数日間と限られ、そのうちLHサージ後の2日間(⇒排卵の直前から直後にあたる)は妊娠する可能性の最も高いとされている。
このように排卵検査薬の説明書にもあるように、一般的には、妊娠するために一番重要なタイミング=排卵日当日と言われがちです。
しかし、近年ではそうではないという意見が多くなってきました。
有名な福さん式では重要なのは排卵日前の4日間(とくに3日前と2日前)とされています。
つまり排卵検査薬の反応でいうと、色づく反応が薄いながらにも早まってきた頃と言えます。
排卵検査薬の本来の使い方を知った上で、その特長を活かし、さらに効果的な使い方を目指しましょう。
→排卵検査薬を使ってタイミングを見極める!記録まとめはこちら