初めまして。リチャ(@papa_ritya)と申します。
突然ですが、皆さん夫婦関係は良好ですか?
今回「#メリラボ」に記事を書かせていただくにあたり、夫婦のあり方について改めて考えてこう思ったんです。
『夫婦は他人』と意識することが重要だということを。
理想の夫婦像というと「つうと言えばかあ」で全てを言わなくても分かってくれる、サザエさんの波平とフネのような夫婦をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。
だけど波平とフネだって、きっと結婚してすぐ今の関係になったわけじゃないはず。
生まれ育ってきた環境が違うんだから、夫が考える「当たり前」と妻の「当たり前」が同じかなんて分からないんです。
そこに気付くまでに、僕たち夫婦も何度もぶつかったり色々と苦労がありました。
今回は僕と妻のHINA(@hinamama_cm)の2人で一緒に、ぶつかり合っていた頃から夫婦のカタチを見つけるまで、実際にどんな風に考えていたのかお互いの本音を探ってみました。
Contents
メインテーマ
以前はお互いの考えが理解できず『離婚』の文字も出ていた僕たちが、どうやって今の落ち着いた生活にたどり着くことが出来たのか。
「夫婦は他人」という言葉はどういう意味なのか。
まず結婚当初はどんな夫婦だったのか、振り返ってみます。
●自己紹介●
結婚2年目の夫婦。2017年4月に息子が生まれました!
【リチャ】アラサーの元自己中プログラマー夫。
【HINA】同じくアラサーの保育士妻。ただいま育休中。
結婚当初の夫婦の姿
どうでしたか?
とりあえず僕は『全部自分が正しい』と思っとったよね。
でもまぁ…、実際そうやったよね。
当時の僕の生活を振り返ってみると、こんな感じでした。
- 帰宅→仕事疲れて機嫌悪い→テレビ見ながらご飯待つ→無言でご飯→無言で動画見たりゲームしたり→寝る
- 妻のおしゃべり→オチがなくて聞きづらいから無視
- 基本イライラ。気に入らないことがあったら即キレる or 無視
たまに機嫌良いとおしゃべりしてくれて、嬉しかったな…。
僕の中で「家=自分一人の自由な時間」だった。
リチャは自分のペースで寛いで、寝る。
そっちは寝たら忘れて機嫌戻る、私はそれ見て「あぁ良かった」ってなってリセット。
ガチで揉めても、だいたい私が泣いちゃって終わりやったなぁ。
本当にすみませんでした…。(猛省)
当時の生活に対するそれぞれの考え
そんな雰囲気の中での生活をどう思っていたのか。
お互いの本音を探るべく、当時の気持ちを夫婦で正直に話してみました。
夫「自分の家なんだから好きにして何が悪いの?」
あの生活が当たり前だったというか。
いただきますもおやすみなさいもなかった。
ご飯の時間になったら1階降りて、リビングにいればご飯を運ばれてきて、テレビ見ながらご飯食べる。
パジャマもバスタオルの準備も朝の着替えもぜーーーんぶオカン。
それに加えて『人の気持ちを考える』っていうのをしたことがない人間だったから、HINAがどう思ってるかとかは関係なく「自分の家なんだから好きにして何が悪いの?」って。
その結果が、基本無言のあの生活に…。
妻「良い嫁でいたい、けど…」
…聞くのも怖いんやけど。
だから『無言』=『機嫌が悪い』と思ってた。
相手が不機嫌だと、何かしてあげられることを探さないと!と思って…。
家族のために尽くす、昔ながらの理想の奥さん的な。
で、実際家事をすること自体は全然良かった。
さびしくて隠れてよく泣いてたなぁ。
どうしたらいいか分からんくて、「リチャは今どう思ってるんだろう?」「どうして欲しいんだろう?」って必死で考えて動いてた。
僕の考えとること勝手に決めるな!ってキレたりしたなぁ。
喋ってくれないのに、察しようとすると怒られるし…。
私にどうしろと?
ここまでで分かるように、僕は家事をせず家に居るときはゲーム三昧、妻の話もろくに聞かないという典型的なダメ夫でした。
当時はお互いの主張を擦り合わせることもなく、全くと言っていいほど結婚生活は上手くいっていませんでした。
そんな2人が妻のある一言をきっかけに、変わっていくことになります。
僕が変わったきっかけは妻の衝撃の一言
僕が「今のままじゃだめなのかも。」と思い始めたきっかけ、それはケンカのとき妻に言われた一言でした。
紙一枚で簡単に終われる関係やのに、何に安心しとんの?
僕はこう言われても「何言っとんの?夫婦は家族じゃん。」と思っていました。
でも、そんな僕に妻は続けて言いました。
どっちかが無理って思ったら、簡単に終わるんやから!
そうやって私は紙一枚で終わってきとるんやで!!
この言葉から分かるように、妻はバツイチです。僕は初婚。
妻の言葉を聞いて「あぁ確かに夫婦って元は他人だったわ。他人やから簡単に終わらせることもできるって、説得力あるな。」と思った記憶が鮮明に残っています。
これぶっちゃけ妻がバツイチだったから「説得力ある」って思いましたけど、お互いに初婚だったら僕は何も変わらなかった自信があります。
やっぱり経験者が語ることって、説得力ありますねぇ。(遠い目)
僕はそれまでのケンカと同じように思っていたけど、妻の中で溜まりに溜まったものが爆発した瞬間だったのかもしれません。
僕は妻の言葉をきっかけに、徐々にですが妻に気を使う・話す前に一度考えるということを始めました。
妻が変わったきっかけは子供を意識し始めたこと
同時に妻も変わり始めたようでした。
ハッキリ言ってくることってそれまであんまなかったから、まさか「紙一枚で終われる」って離婚をチラつかせられるとは思ってなくて、ビックリした。
私の両親が不仲だったから、我が子には同じ思いをさせたくなくて。
所詮他人同士が紙一枚で契約しとるだけなんやから、いつでも離れられるんよね。
夫婦やからって何してもいいわけちゃうんやぞー!所詮他人なんやぞー!って。
でも確かに言われてみれば血の繋がりはないしな…『他人』なら何してもいいわけちゃうなぁって。
歩み寄る努力を始めた2人
『他人だから気を遣わなくちゃいけない』と頭では分かっていても、今までの考え方をそう簡単に変えられるわけもなく。
細かいことでぶつかり合い、とにかく揉める日々が始まりました。
「嫌なら言えば言いやん!」って言われるその言い方が怖くて言葉が出なくなったり。
話し合いが成立しやんくて、泣いてばっかやったなぁ。
妻は夫に伝わる言い方を模索
リチャは基本『自分が正しい』から、そういう風にして自分を貫こうとする。
私は「こんなこと気にしてしまう私が悪いのかも。」って自分を責めてしまう。
これだと何も進まんのよね。
揉めるたび「彼にこんな思いをさせる自分は嫌な人間。」って思った時期もあったけど、このままじゃアカン!って必死で自分を奮い立たせとったかな。
「そのままのリチャを受け入れてくれる人も必ずおるから、その人と結婚した方が楽やし幸せかも。」って言ったの覚えてるわ。
でもこの頃から、ケンカになった時のリチャも変わってきた。
夫は相手の気持ちを考えるようになった
意識し始めた初めの頃は脊髄反射で言い返しとったけど、それやとまたケンカになるしそれはそれで面倒で。
そしたらまぁ凹んだよね。
それまではその場で言い返しとったから『凹む』ってところまで行き着いてなかったみたいで。
今までその場その場で思ったことを話してきた僕にとって『一度考えてから話す』というのはとてつもなくハードルが高かったです。
一度考え始めてしまうと話の正解を探してしまって、間違ってたら嫌だな…という思いから妻に何かを意見したりすることが恐い時期もありました。
でも妻が「努力してくれているのは分かってる。」という声を掛けてくれ、根気よく待ってくれたおかげで努力することができました。
妻は妻で『伝える』ための努力と工夫を続けてくれていたようです。
『他人だから』から始まる意識改革
『他人だから』気を遣わなあかんし、『他人だから』きちんと伝えないと分からんと。
良い意味で『甘えない』というか。
リチャ&HINA夫婦のルール
この頃からお互いに「察しよう、察してもらおう」と思うことをやめて、「相手に直接伝えよう!」と努力を始めました。
そして、ひたすら衝突と爆発を繰り返していく中で、『合わない2人』が夫婦としてやっていくために少しずつルールが出来ました。
1.飲みの日制度
- 毎週火・金は2人でお酒を飲みながらおしゃべりをする
- この時間内はテレビやスマホは禁止
いろんな問題の大元は『コミュニケーション不足』なんじゃないか、というところから生まれた制度です。
しかし、この晩酌は2回程でやらなくなってしまいました。
理由の1つは妻の妊娠が発覚したこと。
もう1つは、やる必要がなくなったから。
「コミュニケーションのために晩酌をしよう。」という意識を持つだけで、意外と普段から妻と会話をするようになったんですよね。
どこかの芸人さん風に言えば「伸びしろですねぇ~」ってやつです(笑)
意識って本当に大事なんですね!!!
2.自分の機嫌・体調の自己申告制
- 仕事から帰る途中に「今日は疲れたからテンション低い」など事前申告
- リチャ「一人にして欲しい」HINA「愚痴聞いて欲しい」の意味で言うことが多い
- 言われた方は、余程の事情がない限り申告した側の要望を尊重する
3.言いたいことは挙手制
- 「はい!」って挙手してから話し始めたことは、スマホとか置いてちゃんと聞く
- 「今無理やからちょっと待って!」「明日でもいい?」など延期はあり
大事な話だったのにスマホ見ながら話半分で聞いてなかった、と言うありがちな揉め事から生まれた制度。
例えば子供のお金の話とか実家(両親)の事とか、ちょっと重かったり面倒な話が多いかな。
4.自分の感覚で相手を決めつけない
これはルールではないですが、お互いの心構えというか。
「自分がされて嫌なことは相手にもしない。」とよく言われますが、自分と相手が同じ感覚とは限らないという意識を持ちます。
自分は嫌だけど相手にやっていいというわけではないですよ。あくまで意識の問題です。
特に僕たちはこういう感覚が真逆だったので、そりゃ揉めるわけだ!
ひたすらぶつかり続ける中で、合わない2人が夫婦として一緒に生活していくためにはどうすればいいのかたくさん考えました。
ぶつかってきたからこそお互いの嫌なことや望むことが見えてきて、私たち夫婦にとって最適なルールができたのだと信じています。
(ちょっとぶつかり過ぎた気もしますが…。)
《まとめ》変化した今、あのころを振り返って
多少イラついたとしても、ケンカまでいかないように動くよね。
たとえばそっちが機嫌悪いなって思ったら、しばらく様子見て、聞くかなぁ。
だけど、勝手に予想して決めつけちゃうのは良くないって学んだ。
「機嫌悪い?」って言われるのは嫌だって前聞いたから「なんかしんどかったりする?話しかけん方が良い?」とか。
ちゃんと申告してきたことで、お互い何が嫌で何が嬉しいのか把握できるようになったかもしれんね~。
普段からちゃんとコミュニケーション取れてると、ちょっとのことでイライラしたりしなくて済むし、なんというか単純に『仲良く』なったなぁって。笑
では最後に、夫婦それぞれが今までを振り返ってみた感想をお伝えします。
妻HINAが今思うこと
今回改めて前の生活を振り返ってみると、まずは「よく頑張ったなぁ自分」って(笑)
結婚当初のリチャは『自己中』で本当に大変やった。
でも、自分の嫌なところを指摘されたり、それを聞き入れて直したりってものすごく大変なことやよね。
プライドが高いのはお互い様で、だからこそこの数年間変わろうと頑張り続けたリチャは本当にすごいというか、尊敬してる。
ずっと無理させとるんじゃないかってずっと悩んでたから、「変わってから今の方が100倍楽しいし幸せ」ってTwitterに書いているのを見たときは号泣したよね…。
『嫁の尻に敷かれてる』なんて表現があるけど(実際に言われたこともあるけど)、そういうんじゃなくてただ『他人だから』という意識を忘れずに、対等に向き合って伝え合って、一緒に協力して生きていく道を探せたらいいよなぁって。
うちらにとってはこれが一番ぴったりな『夫婦の形』やったよね。
いつも感謝してます、ありがとう!!
夫リチャが今思うこと
こうやって振り返ってみると、本当に自分ってダメ人間だったんだなーと凹んでおります…。
本当に妻には大変な思いをさせていたんだなと。
相手のことを考えて発言するなんて、約30年間したことなかったです。
「自分は何を言われても大丈夫なんだから、相手も大丈夫。」という勝手な思い込みがあったのかもしれません。
でも、今は自分でも変わったなと感じることも多く、毎日イライラしていた以前よりもめちゃめちゃ楽しいです。
僕が言うのもおこがましいですが、夫婦だから分かってくれる、分かろうとしてくれる、分かり合えるというのは違うのかも。
他人だから言わなきゃ分からないし、伝わらない。
言わなくても分かることが理想かもしれないけど、お互い何が嬉しくて何が嫌かも知らない状態で「察する、察して欲しい」ということを望むことは危険だと僕は思います。
お互いの要求を言い合い、ときにはぶつかり合うことで、納得のいく折衷案を見つけることが夫婦としてのまず第一歩だったんだなと今では思います。
どちらかの意見を押し付ける関係は、絶対どこかで破綻しますよ!
【寄稿者】この記事を書いたリチャさんって?
名前:リチャ(@papa_ritya)
30歳の新米パパ。
元自己中パパのリアル子育て事情を赤裸々に語るブログ『脱自己中男~できるとーちゃんに俺はなる!~』を執筆中。
メリさんの感想コメント
今回の記事やリチャさんのブログでは、自己中&モラハラ夫だったけどパパになってから随分変わった!と自他共におっしゃっています。
しかし私は正直「世の男性って以前のリチャさんと大して変わんないんじゃない?」と思っていて、そりゃ人によって差はあるだろうけど、人の気持ちを考えるとか大爆発されるまで相手が不満を抱えていることに気付けないとかってメリラボ読者にとっては『あるある』で、「うちの旦那なんて今でもそう!」という声が聞こえてきそうな気もしています。
そうなんです。
もしかしたら、結婚して子どもが生まれても旦那は変わらない、という夫婦も多いんじゃないかな?
じゃあ何がスゴイって、もう最後のお二人の感想に凝縮されています。
諦めずに伝え続けたHINAさんと、変わる努力を諦めなかったリチャさん。
今では24時間ワンオペ家事&育児をして奥様に自由な時間をプレゼントしちゃうほど。
リチャさんの変化の過程は、HINAさんのブログ記事『自己中モラハラ旦那』が『子煩悩パパ』になった話も是非合わせて読んでいただきたい。
コメント
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