自己肯定感0だった私ですが、今は「自己肯定感育てるぞー!」と意識して物事を捉えることで、だいぶ自分に優しい人間になれました。
自分に優しいと気持ちに余裕が生まれるので、人にも少し優しくなれるような気がしています。
気がしているだけかもしれないけど、まぁいいや。(←自己肯定。)
こんにちは、メリッサです。
- ○○できなきゃ、私には価値がない
- もっと頑張ってる人・できる人がいるんだから私なんてまだまだ全然ダメ
- もっと認められてもいいはずなのに、評価が不当だ!
- 自分は早々に消えた方が良い存在である
長い間このような考え方で生きてきたので、私は「ごめんなさい。」を素直に言うことができませんでした。
言えば負け!消えるべき自分確定!!と認めなくてはいけないと思っていたから。
そんなはずないのに。
そう、そんなはずないんです。
人は間違えることだってあるし、失敗することだってあるし、誰かと意見が違うことだってある。
むしろそんなことの方が多い。間違えて失敗して意見が違って、当然。
だけど「間違えて当然、意見が違って当然。」という風に思えない人もいます。
私も以前は間違えるのが怖かったし、意見が違うと嫌われるかもと思って何も言えませんでした。
なぜなら自己肯定感がとても低かったから。
自分に自信を持つためにも、挑戦したことを最後までやり遂げるためにも、やりたい仕事を成功させるためにも。
全てにおいて重要なのが、自己肯定感。
心の根底部分で、何か起こったときにそれをどう捉えがちか?という受け取り癖を作ります。
自己肯定感とは何か?どうして低くなるのか?私が学んだことをまとめました。
Contents
自己肯定感って何だ?
自己肯定感は何かというと、自分を肯定する感情のこと。
- 自分は存在しているだけで素晴らしい
- できる自分もできない自分も関係なく存在価値がある
- 誰かと比べる必要はない
- 自分は愛されて当然と思える
- 自分が好き
どれか当てはまりますか?
自己肯定感が低かったころの私は、どれもイマイチぴんときませんでした。特に『できる自分もできない自分も関係なく存在価値がある』だなんて、信じられません。
「可愛いからモテるのであって、可愛くないならモテないでしょ?可愛くなくてもモテると言われても意味分かんない!」という感じです。
自己否定
自己肯定感がぴんとこなくても、自己否定は理解できます。
- どうせ私なんて…だって私は…
- 誰かのせいで私はこうなった
- 完璧じゃないと必要とされない
- 何をしても相手に分かってもらうのは無理
- もっと出来なきゃダメだ~!
他の人と比べて、自分はなんてダメな人間なんだと落ち込みます。
特技は自分イジメ。
必殺技は「でもでもだって。」と他人や環境のせいにすること。
そういえば私も以前、自分に自信がないのは「毒親に育てられたせい。」で、セックスレスに悩むのは「私を襲ってきた男たちや、理解のない夫のせい。」だと思ってました。
自己肯定感を例えてみる

ボリビアのウユニ塩湖にて 撮影 by相方
自己肯定感が高い人は、「どんな自分であっても大丈夫。」という安心感が根底にあります。
私がすんなりと理解できたのは、「外出するときに、誰かに攻撃される可能性を全く考えずにドアを開けて歩き出せる状態」という例え話。
元バックパッカーの私が、南米のボリビアという国にいたときの話。
私は現地で仲良くなった人と一緒に行動していたのですが、昼食を取るために外出して信号待ちのとき、相方が唾を掛けられて貴重品を狙われるという唾掛け強盗に遭いまして。
(南米あるあるです。咄嗟の防御で何も盗まれずに済みました。)
私は急に怖くなって、ホテルで寝ているときも、誰かに開けられないようにワイヤー付きの鍵でリュックをぐるぐる巻き。外を歩くときはカバンを前で両手で抱きこむ感じで、タクシーに乗るときは強盗やぼったくりじゃないかと疑って、話し掛けられてもスリじゃないの?と信用できず…。
いつ襲われるか狙われるかとビクビクしていたので、街歩きや観光を楽しむどころじゃありませんでした。
これが自己肯定感が低い状態。
周りのみんなが敵に見えて、ずっと気を張っていなきゃいけなくて、シンドイ。
日本で生まれ育つと、外出くらいでビクビクするなんてこと、考えられないですよね。ポケットから財布半分出とるやないか!という若者がその象徴です。笑
「財布を盗まれるかも。」なんて、そもそも思ってない。
もし道を間違えても、別の道に行ってみたり他の人に聞けば助けてもらえるから大丈夫!という安心感がある。
これが自己肯定感が高い状態。
治安の悪い国やどこに地雷が埋まっているか分からないような戦争中の国で生まれ育った人からしてみると、外食中にカバンを席に置いたままトイレに行ったり、子供を1人で遊びに行かせて平気、という日本人の感覚が理解できないと言います。
こんな風に、自己肯定感の高い人と低い人がお互いの感覚を理解しようとしても一見難しい。
だけど情報を仕入れて「地雷はない。」と分かれば、一歩進むごとにイチイチ地雷探知機で調べなくても歩けるようになります。
これが自己肯定感を高めようとするとき、ヒントになると思う。
最初のうちは地雷のない世界なんて有り得ないと思うけど、慣れれば地雷がないところで生きる方が、断然楽なのだ。
自己肯定感は物事の“捉え方”を左右する
自己肯定感は上の図でいう根っこの部分で、生まれたときからの積み重ねで作られます。
心の栄養分(愛情)をたっぷり貰って育つと、太くしっかり根を張ることが出来る。
根っこがしっかりしているから茎も太くなるし(=自信が持てる)、茎が太いので葉や花も大きくたくましく育つ。
根や葉や花からさらに多くの栄養素や水分(=経験や言葉や愛情)を受け取り、自分が成長するためのエネルギーにする。
そして、しっかり成長したら次は、果実や栄養分や酸素を作り出して、他者へ『繋げる』『与える』ということが出来るようになる。
同じ経験をしたときに幸福感や満足度が違うのは、しっかりと根を張っているかどうかが違うから。
もしも雨が降ったとき、しっかり根を張れている状態なら水分をたっぷりと蓄えられるチャンスになる。逆に細い根っ子だと流されてしまうので、危機となる。
太陽の光をたっぷり浴びて光合成するものがあれば、干からびてしまうこともある。
水分・栄養素・光などが少量だとしても、余すことなくしっかり受け取り吸収する力がある、という点でも大きく違うだろう。
つまり自己肯定感は、そのもの自体が低い高いという違いだけでなく、その後の人としての成長や幸福度や物事の捉え方など全てに影響する根本の部分である、と私は考えています。
なぜ自己肯定感が低くなるのか
生まれたばかりの赤ちゃんは、自己肯定感100%。
「すみません、夜なのに泣いちゃって。次はもっと眠れるように、たっぷり飲みますから。」なんて赤ちゃんはいませんもんね。笑
愛されて当然で、ただ存在しているだけで良いんです。
それが成長するとともに、すり減っていく。
本当は生まれたばかりの赤ちゃんと同じように、あなたはあなたのままで愛されて当然だし、ただ存在しているだけでいいはずなのに。
原因は、最初は親。
それから友達とか先生、そして成長と共に広がる人間関係によって、どんどん自己肯定感が低くなっていく。
だけど一番大きく影響するのは、やはり親。そして特に母親。
もしかすると、毒親・機能不全家族で生まれ育った可能性があります。
無条件の愛を与えられて育った子供は、とても自己肯定感が高いそうです。
逆に子供のころから何をしても褒めてもらえなかったり、兄弟と比べられたり、いつもけなされたり、暴力をふるわれたりしていると、低くなっていく。
そういえば、こんな話を聞いたことがありませんか?
大成しているスポーツ選手は4月5月生まれが多く、早生まれは少ない。
これは、誕生日によって体格や運動能力の差が大きく出る幼稚園くらいまでの時期に、上手くいく成功体験が多かった4月5月生まれの子は自己肯定感が高まり、1年近く遅く生まれた早生まれの子では逆となる…からだそうです。
これは息子たちを見ていると、何となく納得できます。
早生まれの長男・三男と、6月生まれの次男では、同学年の中で立ち位置が違うんですよね。もちろん個人差もあるので一概には言えませんが。
自己肯定感が高い人・低い人、反応がどう違う?
自己肯定感が高い人と低い人では捉え方がどんな風に違うのか、具体的な場面を想定して見ていくことにしましょう。
誰かに褒められたとき
意見が違ったとき
私はこう思うよ。
何か頼まれたとき
予定が入ってるから、その日は交替してあげられないわ。
他の人に頼んでみてー!
断ったら嫌われる、つまり自分の存在価値がなくなると考えてしまうので、自分を犠牲にしても断れません。
NO!と言えない日本人。意見をはっきり言えない日本人。実は自己肯定感が低いのは日本人に多い特徴なのかな?
何気ない一言
一緒に行った初めてのレストランで。
次は違うところ行ってみようか!
誰もそんなこと言ってないじゃん!!なのですが、言葉の裏の裏の裏を深読みする癖がついています。
そこで「ココ美味しくないね。」が、「ここを選んだのって誰だっけ?あなたじゃなかったっけ?あなたのせいで、今日の夕飯マズイもの食べなきゃいけなくなっちゃったじゃないのどうしてくれるの。」に聞こえてしまう。
何とも被害者意識強めな思考回路ということが分かります。見るからに疲れそう。
(以前の私、いや今でもたまになります。笑)
怒られると
受け入れてもらえる自信がないから意見が言えない上に、すぐに消えたくなりがち。
「こんな気持ちで良かれと思ってやったのよ。でもそれが裏目に出たならごめん。役に立てなかったね。」っていう気持ちを、正直に伝えられた方が楽なのに!
相手にもきっと伝わるはずなのに!!
脳内で大演説しているときは饒舌ですが、相手には「何か物言いたげで不満そうな表情」しか届いていないので、人間関係こじれます。
自己肯定感が低いとシンドイ理由
挑戦したものが途中で挫折したり、最終的に失敗で終わってることも多いけど、自己否定感強い人は、自分で自分が成功しないように仕向けていることが多いんだそうです。
途中までだとしても挑戦したこと、失敗に終わってもやってみたこと自体を認めてあげていいはずなんですけど。
「完璧じゃないとダメ!」と思ってるのでこれがなかなか難しい。自分に非常に厳しいんですね。
そして「目指すところは完璧!」という思いが強いので、そうでない人に対しても、とても厳しいです。
「嫌なことも我慢して頑張ってる自分」つまり「嫌なことでも頑張らなければ必要価値がない」と思っている自分に対して、「やりたいことはやるけど、嫌ならしない人。」は対極。
そんな人たちを、「私だって嫌なこと頑張ってしてるんだから、お前らも我慢しろ!苦労しろ!」と責めるんですね。
また「どんな自分でもOK!」という気持ちが根底に無いので、自分が存在しても良い理由を人に認められることで作ろうとします。
「100点満点を取ったらお母さんが褒めてくれる。」や、「いつも弟や妹のお世話をしているとお母さんが喜ぶ。」というように。
そして条件をクリアしたときのみ自分が認められると実感できるので、自分を肯定するためにまず条件が必要になる。
そして条件はどんどん難しくなり、達成できないものになる。
自己肯定感がさらに低くなり、困難な条件を何とか達成しようともっと頑張るので、シンドイという悪循環が続きます。
自己肯定感が低い状態で長らく生きてきた人の素晴らしいところ
物事や人からの言葉を全て悪い方に受け取り、自分はこのままじゃダメだと思って生きてきた方。
人から見れば「あなたは十分に頑張ってるよ。」という状態も、「まだまだ…もっと完璧じゃないと…」と1人で自分に鞭打って生きてますから、疲れる。
本当にシンドイですよね。
だけど、そんな生き方を20年30年続けているので、とにかく努力家です。
頑張り屋さん。
めちゃ高いところを目指しているので自分では気付かないけど、実はすでに結構スゴイ人。
実体のない自信過剰とは逆で、コツコツと積み重なっているものがあるので、本当はもっと自信持って良いはずです。
自分のこれまでを振り返ってみて下さい。
何もしなかったわけじゃない。全部が失敗だったわけじゃない。「よくやった!頑張った!」と自分を褒めてあげましょう。
あなたには、自己肯定感が低かったからこそ培われた特性があります。
人と比べて劣っているところばかりに注目せず、自分の特性を生かす・さらに伸ばすというのはいかがでしょうか。
《まとめ》自己肯定感を高めなくては!と思うのではなく、低かったからシンドイと気付くことで変わる。
長らく自己肯定感が低い状態で生きてきたので、生き辛さの原因の1つが『自己肯定感』だと知ると、「やっぱり…私はだからダメだったんだ~。」とまた自己否定モードに入ってしまいそうですが。
分かっていただきたいのは、自己肯定感が低いのは自分が悪かったからじゃないということ。
そして、自己肯定感が高くなければいけないわけではない、ということ。
ずっと自己肯定感が低いままで生きていくのは、確かにシンドイです。
成功したり幸せになるには、自己肯定感が高い方が良いと言われていることも確かです。
だけど「頑張って早く高くならなくちゃ!」と無理やり変わろうとしていたら、それはこれまでの自己否定モードと同じ。
そうではなくて、頑張れない自分のことも、自己肯定感が低めな自分も、その顔でその体型でその服装の自分も、1番じゃなくても、失敗しても、上手くいかなくても、
全部丸ごと「これが自分なんだよな。」って、受け入れてあげるところから始めてみましょう。
幼いころに何をしても否定されて、褒められなかった自分を、今から自分が肯定して、褒めてあげましょう。
他の誰かは関係なく、自分は自分の味方になってあげましょう。
どんな自分も好きになってあげて、存在する価値があると認めてあげましょう。
頑張りすぎてしんどくなったら、「あぁ私また頑張りすぎてるわ~。笑」って気付いて、肩の力を抜いても良いんだよって自分を労わってあげましょう。
めちゃめちゃ頑張って、これまで生きてきたよね。結構大変だったよね。
自分では気付いていないかもしれないけど、あなたは自分にとても厳しい人。だからこそ素晴らしいところもあるよ。
でも、やっぱちょっと疲れるよね。笑
もしもあなたがそんな生き方に息切れしてるなと気付いたなら、もうちょっと肩の力を抜いてみましょうか。
間違えたって、意見が違ったって、失敗したって、それが自分。
まずは「私はどうやら自己肯定感が低いらしいぞ?」と、気付くところから始めてみましょう。
【次にこんな記事はいかが?】